最初のアプリケーションの設定およびプログラミングが完了したら、実行して動作確認をしましょう。
ツールバーにある起動アイコンをクリックします。
作成したアプリケーションを起動するデバイス(エミュレータ)を選択するポップアップが表示されます。
エミュレータで使えるバーチャルデバイスが設定されていれば、下記のように「Available Virtual Devices」に端末名とAPIが表示されます。
最初のプログラムを作成し実行する場合はまだ端末が設定されていないので、
下部のタブ「Create New Virtual Device」をクリックして、エミュレータの設定しましょう。
「Virtual Device Configuration」というポップアップが出ますので、検証に必要なデバイスを選びましょう。
今回はデフォルトで選択されている「Phone」の「Nexus 5X」の選択し、「Next」をクリックして進みます。
次に、選択したデバイスのシステムバージョンを選択します。
こちらもデフォルトの「Pie(API Level=28, Target=Android 9.0)」の選択のまま進みます。
横にある「Download」のリンクをクリックします。
「Download」をクリックすると必要なコンポーネントのインストールされていきますので、
完了するまで少し待ち、「Finish」をクリックしましょう。
ダウンロードとインストールが完了すると、先ほどの画面に戻った際に「Download」の文字が消えています。
「Pie」を選択したまま、「Next」ボタンをクリックして進みます。
画面の設定が表示されます。今回はデフォルトのまま進めますので、「Finish」をクリックしましょう。
ポップアップが閉じて先ほどのデバイス選択画面に戻ります。
エミュレータで起動するデバイスが追加されているので、「Available Virtual Devices」の中にある、先ほどインストールした「Nexus 5X API 28」を選択して「OK」をクリックしましょう。
すると、Androidエミュレータが起動します。
Androidエミュレータの最初の起動には、少し時間がかかりますので、しばらく待ちましょう。
エミュレータが起動し、アプリケーションがインストールされると、「こんにちは世界!」と表示されます。
アプリケーションが正常に動作しない場合は、環境構築や設定ファイル、プログラムを見直し、もう一度実行しましょう。
アプリケーションが起動しないときの対処法
上記の流れでHelloAndroidプロジェクトを作成してアプリケーションの実行を行ったものの、エミュレータ自体が表示されない、またはエミュレータは表示されたが、ホーム画面が表示されないといったことがあります。
原因は様々で解決方法も異なりますが、以下ではエミュレータの起動に必要な基本設定の確認方法を紹介します。
アプリが起動しない方は確認してみてください。
まず、開発画面のツールアイコンから「SDK Manager」を選択するか、メニューの「Tools」から「SDK Manager」を選択してクリックしてください。
「Default Settings」の「SDK Platforms」画面が開きますので、エミュレータ起動に必要なSDK Platform packageがインストールされているか確認しましょう。
この画面では、先ほどエミュレータのデバイスを設定するときに選択した「Android 9.0(Pie)」がインストール済みになっています。
もし起動したいバージョンがインストールされていなかったら、インストールしたい項目をチェックして下部の「Apply」をクリックするとダウンロードへと進みインストールが出来ます。
次に、「SDK Tools」タブを開きます。
上記画面の赤枠で囲んである箇所が、エミュレータ起動に必要なツールです。
通常Android Studioでは自動的にインストールされていますが、もしされていない場合はインストールしたい項目を選択し、下部の「Apply」ボタンをクリックするとインストールができます。
その後「Installed」になるか確認してから「OK」をクリックして「SDK Manager」を閉じ、アプリを実行してみてください。
以上、アプリケーションが起動しないときの確認方法をご紹介しましたが、エラーが出た場合はエラーメッセージや内容を参考にインターネットで検索するなどして解決を図ってみてください。
開発環境の不具合対応
Androidアプリケーションを開発している時に、プログラムや設定には問題が無いにも関わらず、開発環境の不具合が発生することがあります。
原因は様々で、解決方法も異なりますが、原因不明の場合には、とりあえず次の操作を行ってみましょう。
まずは、プロジェクトの内部に残っているごみデータ(使わないデータ)をクリアにする操作です。開発中にプロジェクトの内部に不要なデータが残ってしまい、エラーが消えず実行できなくなることがあります。
その場合には、メニューの「Build」→「Clean Project」を選択してください。
それでも解決しない場合、Android Studioやエミュレータを再起動してみてください。
開発環境の不具合は、以上の手順で解決することがありますので、困った際は試してみて下さい。
最初のAndroidアプリケーションの作成については、以上です。