皆様、こんにちは。
研修管理者兼講師の那須川です。
さて、前回は当校の「新卒Java研修」一番の特長ともいえる、模擬プロジェクト研修(以下「模擬プロ」と称する)の「詳細設計」について、説明しました。
今回は、詳細設計が完了した後の「プログラミング」と「テスト」について、詳しく説明していきたいと思います。
プログラミングは、これまで行ってきた設計で考えてきた内容を、完成に向けて実装していく工程です。
研修中に学んできた知識やプログラミングスキルが身についているか、このプログラミングで確認していきます。
受講生自身が企画したシステムを実際に作成できる工程のため、一番モチベーションが高くなる工程とも言えます。
計画したすべての画面と機能の実装を進めますが、進捗に遅れが生じた場合や大きく前倒しになった場合は、講師と機能の削減や追加を相談します。
プログラミングでは、ソースコード自体が成果物です。
毎日ソースコードのバックアップを取り、講師はソースコードを見ながらレビューを行い必要に応じてアドバイスをします。プログラミングが終わると、続いてテスト工程に進みます。
テスト工程では、打鍵での単体テストと結合テストを行います。
成果物は、単体テスト仕様書と結合テスト仕様書となります。
期間の関係上、画面定義書や詳細設計書同様、メインとなる1画面、1機能分のみ作成していきます。
テスト仕様書には、どの機能を確認するかだけではなく、前提条件、テストデータ、テストの方法についてまとめます。
模擬プロでは受講生一人ひとりが開発やテストを進めていきますが、実際のプロジェクトはチームで行います。
自分以外の人が初めて見た場合でも、スムーズにテストが行えるようテスト仕様書を作成する必要があります。
単体テストは、プログラム単体の処理内容を確認します。
一つの機能ごとに確認していく単体テストは、テストの基本ともいえます。
計算結果が正しいか、データベースにデータが登録できるか、例外の処理は適切かなど、単体テストでは細かな部分の動作を確認する必要があります。
仕様書を作成するときには、検証手順を意識することも大切です。
誰が実施してもテストが行えるよう、読みやすい仕様書を作成します。
講師のレビューでは、テストのケースの漏れがないかを中心に確認します。
仕様書の内容に沿ってテストを行い、画面キャプチャなどのエビデンスをテスト結果として残すようにします。単体テストが完了したら、最後に結合テストを行います。
結合テストは、機能として一連の処理内容を確認します。
単体テストでは一つ一つの処理を確認しましたが、結合テストでは様々なテストシナリオを洗い出して仕様書を作成します。
データの受け渡しを行うタイミングが適切か、想定した画面に遷移するかなどを確認します。
例えば、正常にログインできるテストシナリオを考えると、下記の点を確認する必要があります。
結合テストでも例外やエラーの場合も考え、仕様書に盛り込んでいきます。
様々なテストシナリオを考え結合テストを行い、不具合を未然に防ぐことに繋がります。
仕様書の作成が終わったら、講師がテストシナリオや検証手順が適切かを確認します。
仕様書のレビューが終わった後は、単体テストと同様にテストを行い、画面遷移やデータの流れなどのエビデンスをテスト結果として残します。
結合テスト仕様書の作成と実施まで終われば、最後にプレゼンテーションを行って、模擬プロは完了となります。
次回は、いよいよ模擬プロの最後として、「プレゼンテーション」について、詳しく紹介したいと思います。
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