プレスリリース 2020.5.1

階層型組織からチーム型組織へ移行後1年の運用を経て、アンケートを実施!『チーム及び個人の裁量が増えた社員は74%、モチベーションが向上した社員は過半数以上』

◇ チーム型組織と階層型組織の違い

【 階層型組織 】(2019年3月31日以前の組織体制)

「階層型組織」の図

  • 階層型組織の特徴

・ 人事考課、キャリアパス設計、 モチベーション管理をするグループと、実務を遂行するプロジェクトが分離
・ プロジェクトはグループが異なるメンバーで構成されることも珍しくない
・ プロジェクトが変更されても、基本的に所属グループの変更はない
・ マネージャーが上司となり、指示命令系統が明確

  • 階層型組織の課題

・ グループのマネージャーとメンバーが別プロジェクトである場合、パフォーマンスが見えづらく、人事考課やキャリアパス設計が難しい
・ グループ内のコミュニケーションの頻度が低く、モチベーション管理が難しい
・ グループとプロジェクトが別々であるため、プロジェクトに沿ったグループ活動が難しい
・ グループと業務(プロジェクト)がひもづかないため、グループ収支管理が意味を為さない
・ マネージャーをトップとしたヒエラルキーが確立されているため、メンバーが指示待ちになりやすい

【 チーム型組織 】(2019年4月1日以降の組織体制)

「チーム型組織」の図

  • チーム型組織の特徴

・ 原則、プロジェクト = チーム
・ 原則、参画プロジェクト変更の際はチームも変更
・ リーダーは上長ではなく取りまとめ役
・ チーム全体のパフォーマンスを重視

  • チーム型組織のロールと期待できる効果

<ロール>
・ プロジェクト運営
・ 収支管理
・ 工数管理
・ 人事考課
・ キャリアパス設計
・ チーム活動
・ モチベーション管理

(将来的に権限委譲可能なロール)
・ 採用活動
・ プリセールス活動
・ 研修費などの経費予算化

<期待できる効果>
・ チームメンバーのパフォーマンスが可視化しやすく、人事考課に反映しやすい
・ 個々に応じたキャリアパス設計がしやすい
・ チームと個人にさまざまな権限や裁量を委譲しやすい
・ モチベーション管理がしやすい
・ フラットな組織であるため、個々が能動的に動く雰囲気が醸成されやすい
・ 権限委譲が促進することで経営参加の意識が芽え、経営陣との距離が縮まりやすい

◇ チーム型組織に関する社員へのアンケート調査

調査対象社員:チーム型組織と階層型組織を比較できるTech Fun社員50人
比較期間:2019年4月1日以降(チーム型組織):2019年3月31日以前(階層型組織)

Q1. チーム内の人事考課がやりやすくなったと思いますか?

Q2. チーム内での活動が活発になったと思いますか?

Q3. モチベーションが上がったと思いますか?

Q4. 経営層との距離が近くなったと思いますか?

Q5. チーム及び個人の裁量が増えたと思いますか?

Q6. 個人の責任が重大になったと思いますか?

◇ 社員の声

社員A:
IT教育事業の経験が長かったため、ITソリューションサービスのチームとしては初めてのことばかりで、良い経験を積むことができました。
チーム内のモチベーションを保つことは意識して遂行することはできた認識です。
また、お客様との距離や進め方については、今後もっと積極的に改善していければと思います。
プロジェクトの大きさや開発期間によるチーム変更は仕方がないことですが、せっかく立ち上げたチームなので、短くとも半年間は同じチームで戦えるよう、お客様への提案活動もチームで実施していくことで、次案件獲得につなげていきたいと考えています。

社員B:
良かったこと
階層型組織では、マネージャーしか持つことができなかったタスクが、チーム型組織になり、ある一定以上の者にも権限移譲できるようになったことで、今まで見えずらかった仕事や調整ごとが見えるようになり、視野が広がった。また、経営層と直接コミュニケーションを持つ機会が増えた。

変わってないこと
社内チャットで意見を交換しているメンバーは、チーム型組織になる前と変わらず、ほぼ固定されている。チーム外への質問も、固定メンバーからしか出ていないように見られる。
また、新しく権限移譲された者からオープンな場での質問に対して、経験の深い元マネージャーやITスぺシャリストなどの人からの意見があまりでない。

チームレポート等を見ても、他のプロジェクトの状況が見えづらい。
他のプロジェクトで得られた知見や反省点について、チーム外へ共有しようとする動きが中々見られない。
稼働が高かった元マネージャーの稼働については、チーム型組織に変わっても改善せず高いように思われる。

社員C:
前年度はマネージャーをしていたので、作業負荷は軽くなりました。他のチームと直接コミュニケーションを取る機会は減ったように感じております。

社員D:
チーム運営をチームリーダーの裁量で回せるので、プロジェクト業務とチーム運営にかける工数調整をしやすくなった。

社員E:
チームに属する自社メンバーの人数がチーム型組織への移行前後でさほど変わらないのと、チーム内で実際の案件が分かれており、連携が取りづらくなって上手く回せていない感じがします。

社員F:
チーム型組織への移行以前も現メンバー全員が同じグループに所属し、同一プロジェクトとはいえ作業も別々で行っていることから、大きな変化を感じることはなかった。

◇ まとめ

「モチベーションが向上した」、「個人の裁量が増えた」、という回答が多かったことから、当初に狙った効果が出始めていることを確認することができました。一方、「経営層との距離がまだ縮まっていない」という声もあり、理想とするフラットなチーム型組織を目指す当たって、当面の大きな課題であることも浮彫りになりました。今年度は、これらの意見や課題を元に、より一層の組織強化を図ってまいります。

◇ 会社概要

商号   : Tech Fun株式会社
URL   : https://www.techfun.co.jp/
本店   : 東京都台東区東上野1-7-15 ヒューリック東上野一丁目ビル3階
設立   : 2006 年 5 月
資本金  : 3,360 万
代表者  : 代表取締役 笠井 達也
社員数  : 100 名(国内75名/ミャンマー25名)

◇ 事業内容

1. IoTソリューション事業
2. サーバーレスアーキテクチャの導入診断および導入サービス事業
3. Java研修、AI/Pythonセミナー、AWSセミナーに関するIT教育事業
4. eラーニングを中心とした自社Webサービス事業
5. ミャンマーでのオフショア開発事業

◇ 本件に関するお問い合わせ先

担当  :渡邊(わたなべ)※プレスリリースの事業担当者名
MAIL :info@techfun.jp