JDKのインストールに続いて、Windowsにパスの設定を行います。
パスの設定とは、インストールしたJDKのコンパイルや実行プログラムを簡単に使えるようにするための設定です。
それでは、パスの設定を見ていきます。
Windowsの検索窓で「システム環境変数」と入力して検索すると「システム環境変数の編集」が表示されますので、そちらをクリックしてください。
表示された「システムのプロパティ」画面の「環境変数」をクリックしてください。
以下のような画面が表示されます。
JDK インストールの手順に沿ってインストールしている場合、システム環境変数に「JAVA_HOME」変数があり、以下の値が設定されています。
C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-21.0.6.7-hotspot\
「JAVA_HOME」は必須の環境変数ではありませんが、アプリケーションによってはこの環境変数を参照して動作するものがあるため、設定しておくことが多いです。
この値を変更したい場合は、以下のように「JAVA_HOME」を選択して「編集」をクリックします。
なお、「JAVA_HOME」が存在せず、新しく作成したい場合は、「新規」をクリックします。
新規で作成する場合や値を変更する場合は、以下のポップアップ画面に、変数名と変数値を入力します。
(変数名) JAVA_HOME
(変数値) 「ディレクトリの参照」をクリックし、対象となるインストール済みJDKを選択
値を入力したら、「OK」をクリックします。
続いて、システム環境変数にある「Path」変数を見ると、以下の値が追加されています。
この「Path」にインストールしたJDKの「bin」フォルダを指定することで、JavaのコマンドをPC上のどの場所(フォルダ)からでも実行できるようになります。
C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-21.0.6.7-hotspot\bin
さて、「Path」が正しく設定されていれば問題はないのですが、「JAVA_HOME」変数を利用した記述に変更することで、別のJDKを使用する場合でも、「Path」の設定を変更せずに「JAVA_HOME」のみ変更すれば良くなりますので、変更しておくことをお勧めします。
ここからは、記述を変更する方法を見ていきます。
まずは、「Path」を選択して「編集」をクリックします。
「環境変数名の編集」画面でJDKのパスが設定されている行を選択して「編集」をクリックし、「%JAVA_HOME%\bin」に変更します。
なお、JDKのパスが設定されている行がない場合は、「新規」をクリックして同様の値を追記してください。
※他の設定内容を変更、または削除しないように気をつけてください。
もし誤って変更や削除をしてしまった場合は、「キャンセル」をクリックして、一度前の画面に戻ってから再度操作するようにしてください
変更後、「%JAVA_HOME%\bin」が下にある場合は、「上へ」をクリックして一番上に配置しておきましょう。
配置が完了したら「OK」をクリックします。これで設定は完了です。
なお、「環境変数」画面も閉じないと、設定が反映されませんので、「環境変数」画面でも「OK」をクリックして画面を閉じましょう。
最後に、設定が正しく行われているか、確認します。
「Windows(マーク)」キーを押下しながら、「R」キーを押下します。
「ファイル名を指定して実行」画面が表示されますので、「名前」欄に「cmd」と入力し、「OK」を押下します。
「コマンドプロンプト」が起動しますので、次の2つのコマンドを1つずつ入力します。
java --version
javac --version
JDKのバージョン番号(”21.0.6″など)が表示されれば、正しく設定されています。
表示されない場合は、「Path」の設定を再度確認してみてください。
以上で、パスの設定および確認は完了です。